2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

2級製図試験 分析8 駐車の位置とアプローチ

2級製図試験 分析8 駐車の位置とアプローチ

 

9月15日に行われた今年の課題の分析ですが。

あくまでも私個人の私的分析です。

分析連載の最後にその結果で作った解答案の掲載させてください。

(私の私的単独案です)

 

さて、大きな問題として駐車スペースの作り方とアプローチの考え方ですが・・。

 

この試験問題では建物へのアプローチについてでている指示ではっきりしているのは

設計条件の

「事務所部分と住宅部分とは出入り口を明確に分離し・・」

という所。

 

あとは、スロープの要求の

「敷地内の通路の計画において高低差が生じる場合はスロープを設ける」

という所。

 

そして、駐車スペースは 来客用1台分、住宅用1台分

駐輪スペースは 来客用2台分 住宅用2台分

 

これだけの情報だと、玄関は当然明確に分けるものの

アプローチそのものを分離しろと言っているかは少しだけあいまいです。

 

子どものなぞなぞ問答ではないので、

こういう場合は建築物としてどうあるべきかで考えてみます。

 

動線を明確に分離する方が、使い勝手がはっきりする反面、

アプローチを分離することで敷地の中が通路だらけになる場合があり

宅建築物としての違和感も起こる可能性があります。

長いスロープが2本住宅の敷地内にある状況への違和感です。

 

私は、これは、出来上がった個々のプラン風景で、

流れや違和感の有無を判断されるのではないかと思っています。

 

納まりよく行くならぜひアプローチも分離したい。

でも、すごく不自然になるくらいなら無理に分離しなくていいのではないかしら。

 

ところで、駐車スペースの縦方向の1台の大きさは

コマ数で言うと6コマ5460mmを目安と考えますが、

実質最低必要寸法では有効で5000mmです。

 

この問題は、南北が16Mとかなり狭いので、5000mmを取る方がお薦めかもしれません。