2級製図試験分析 4 既存樹木
先週行われた今年の課題の分析ですが。
あくまでも私個人の私的分析です。
分析連載の最後にその結果で作った解答案の掲載させてください。
(私の私的単独案です)
既存樹木が出題に出てくることは珍しくありません。
大概は設計条件にしっかり書かれて優先順位も高いです。
そして、今年の既存樹木は今までにもまれに見るレベルの邪魔さ加減です。
位置がとてもデリケート。
教示方法も、中心で示していないのでエスキース用紙での位置出しにも要注意。
プランを難しくするし、樹木に気を取られると他で失敗してしまいそう。
過去問では、プランを難しくするほどの位置に既存することはありませんでした。
既存樹木の保存の場合、樹木に建築物が当たらないように計画します。
軒やバルコニーも当たってはいけないことが注意です。
教室でも樹木が軒の出などに当たらないように演習はしていました。
伐採しないと建たないプランを描いたら失格もあり得るレベルかもしれません。
「枝が軒に当たる程度だった場合」はどうでしょうか。
軒が当たる程度ならば、「現在の位置に保存」自体は、一応は可能です。
でもその部分に建築物を計画しない事と明記があるので
失格は無いと思うのですけれど、大きな減点の対象になってしまうことが予想されます。
邪魔ですが、思い切ってしっかり避けるしかありません。
さらに、「外構計画は既存樹木を活かしたものとする」「テラスは含んでいい」
となると、樹木周辺はテラス確定です。
テラスを含んで、南方向に計画するか、西方向に計画するか・・。
それによって、プランが変わりそうです。
「含んで良い」と言ってはいますが「含んでね」と言われているように思えてしまいます。
設計条件で「既存樹木を活かした外構」とあるので、テラスに含んで、木陰を利用するというのが、わかりやすい活用に思えるからです。
樹木をテラスに含むという課題はこれまでも繰り返し出題されています。
私は、南方向でイメージしました。
その方が、駐車スペースや外部動線が作りやすそうだと考えました。
既存樹木が今回の課題のポイントのひとつであることは間違いないようです。
下の図は樹木が軒に当たらないようにトレーニングした時の演習図です。
これで枝張り3Mくらいのボリューム感です。
。