2級建築士試験の合格発表を分析して。
新年を目前に2級建築士2次試験の合格発表がありました。
悲喜それぞれの皆様のお気持ちお察しいたします。
前回から話題を広げて少し技術的なお話を。
私たち講師にとって、生徒さんの結果の分析は貴重な情報になります。
まず、第一には改めて、大事な事なのですが・・。
様々なプランのかたが合格をしているという事。
「正解プランは、ひとつではない」
これが、確かだという事になります。
出来上がったプランが建築物としてどうかという事が
実務に近い形で審査されるのが近年の傾向ですが、それが再確認できました。
たとえば・・・。
今回の「車椅子への配慮」に関しては出題の縛りがゆるくて、
対応方法への指示が具体的ではありませんでした。
いろいろな対応策が存在し得た問題の書かれかたでした。
その結果・・。
対応がとれていれば、必ずしもパーフェクトなスロープでなくても合格している。
あくまでも例えばですが、そういった傾向が見えました。
それに対して、未完成や著しい書き込みの不足に対する判定は厳しかったようです。
やはり、完成させることが重要な試験であることは揺るぎません。
それともうひとつ、今回の主題のひとつである既存樹木の保存
あるいは、動線計画など。
設計の主題条件に関する項目も厳しくとられた傾向でした。
塾長先生と分析を進めて、より生徒さんの力になれるように準備したいと思います。