2級製図試験の分析での追記(2)
これも、ご相談をいただいた件です。
2019年9月15日の2級製図試験内容の分析。
連載は昨日で終わったつもりでしたが、追記で書かせてください。
今回、ものすごく邪魔だった既存樹木。
「建物の一部が樹木の範囲にかかったら即・失格なの?」
ご心配お察しします。今回はここが気になります。
建物を気を付けたつもりでも軒先が範囲にかかったりしていたことに
後で気が付く場合があります。
細かい合格判定方法は非公開です。
でも、「即・失格ということは無い」と予想できます。
本当にあくまでも私の経験上の見解です。
毎年、発表する合格判定基準に「重大な不適合」という要素が挙げられます。
これが、失格に近いものと考えるのが妥当。
重大な不適合は
- 木造2階建てで無い
- 未完成
- 階段などの不整合
- 面積条件不適合
- 主要室の欠落
- 著しい非常識
などとなっています。
「その年度の特色に応じた計画」
の項目はそこには含まれていません。
なので、即・失格 とまでは言えないと思います
実際に過去の例でも、特色項目の軽微な失敗では
合格できているケースが、少しですがあります。
でも、重要項目であるのは間違いないので
ある程度大きな減点は覚悟が必要
特に一切無視して、建物本体を幹の部分に計画してしまったら・・。
かなり、厳しい状況なのだと予想できます。
軒などの先っちょが、ちょびっと当たるぐらいだったら・・・。
軽々なことは言えませんが、
一定の減点を受けて他の部分での勝負になりそう。
「減点は必ずあるの?軒先なら木の高さによってはあたらないのでは?」
「軒先なども出てはいけないとは言っていないのでは?」
という、お声もあったのですが。
「この部分には建築物を計画しない」とあるので。
軒先は、建築物の一部なので、やはり減点はあると思います。
また、「軒先もダメ」と明確には書いていませんが、
逆に言うとこれまでの出題で、軒が大丈夫な場合は
「軒やひさしなどは、その部分に計画しても良い」
みたいな書き方がされているので、
それが無いという状況下では軒先、ひさしも
範囲に入ってしまうと減点の対象だと思います。
ただ、最初に書いたように即失格では無いと思うのです。
あとは、ぶつかり程度や、そのほかの部分の計画次第。
ある程度、相対評価なので、そこを失敗している人が多いかどうか。
も、多少影響すると分析できます。