2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

二級建築士製図試験 分析7 屋内階段の蹴上の高さ

分析7 階段の蹴上

 

9月15日に行われた今年の課題の分析ですが。

あくまでも私個人の私的分析です。

分析連載の最後にその結果で作った解答案の掲載させてください。

(私の私的単独案です)

 

 

今回は屋内階段に条件がついていました。

これは、平成29年度に出題されたばかりのもの

当然、私も授業の中でやっています。

受験対策講座であれば、絶対に対策をしている要素です。

 

 

問題文は、以下の通り。

「住宅の階段は安全を確保するために以下の計画とする

蹴上の寸法を180mm以下、踏み面の寸法を225mm以上とする

踏面の寸法は、周り階段の場合、踏面の最も狭いほうの端から300mmの位置に置いて確保する」

 

階高は設計者に一任されていますので、段数はその階高によることになります。

階高は多くの場合は、かなり低くても2800mm

懐の納まりを考えると通常は3000mm前後くらいが多いと思います。

 

2800mmの階高で16段、3000mmの階高で17段が必要

踏み面にも大きさに制限がかかっていますから、

1820mmx1820mmの4コマ4コマの中に納めることは困難です。

回り階段の幅がとれないからです。

 

不成立の一例です。

f:id:yu2kyu:20190926132138j:plain

 

ちなみに29年度に主催元が公表した見本はこんな階段。

けっこう微妙な階段。

f:id:yu2kyu:20190926132852j:plain

 

 

 

さらに、安全のために・・というと、踊り場があるのが、国交(建設)省の推奨の形

見本の階段も平場があります。

階高で16段か17段かは変わるので注意ですが

条件にあった階段の例は、たとえばこんなかんじ。

f:id:yu2kyu:20190926133047j:plain

 

用意をした、私的モデルプランではこの中の17段の階段を採用しています。