2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

二級製図試験分析6 洗面脱衣室や浴室が1階でも2階でも良い点

分析6 洗面脱衣室や浴室が1階でも2階でも良い点

 

 

9月15日に行われた今年の課題の分析ですが。

あくまでも私個人の私的分析です。

分析連載の最後にその結果で作った解答案の掲載させてください。

(私の私的単独案です)

  

 

 

今回の課題の特徴に、

洗面脱衣室、浴室、家事室が1階でも2階どちらでもでも良いというものがありました。

1級建築士では、設置階数を設計者に任せられる傾向ですが、

2級建築士では、設置階はほとんど出題で決まっています。

これは異例ですし、受験者も悩ましい。

 

2階のバルコニーが物干し用とするならば、基本は2階とも思いますが、

2階にしなければならないわけでもなさそうです。

 

洗面脱衣室、浴室、家事室が1階であったとしても

階段の位置をうまく配置して、全体としての動線を作ることもできます。

 

家事動線というのが設計の条件にあるので、この3室の配置の考え方が、

全体のプランの傾向を左右します。

 

もしも、浴室、洗面脱衣室、家事室を1階でプランをした場合

1階要素と、2階要素のボリュームバランスが変わります。

2階をまとめると一部平屋を作ることも視野に入ります。

 

しかしながら、それを選択した場合は、

1階のプランも2階のプランも難しくなってしまいます。

私も複数のプランを作ってトライしましたが、楽ではありませんでした。

伏せ図も一部難しくなります。

 

限られた時間内でのエスキースを考えると、

1階に浴室類を置くことを考えた場合は、プランが難しかったと思います。

 

というよりも、設置階を悩ませられて時間を消費させられてしまう事も

受験者のことを思うと厳しいことだったと思います。

 

私がトライした1階の浴室案を掲載させていただきます。

事務所が少し狭くなること以外は充分作れます。

もちろん、その利点として2階の形状を変形なしでまとめます。

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脱衣室と家事室は離れるのも難点ですが、それを全否定すると、

設置階指定が無い問題そのものの否定になってしまいます

応接室の配置の件は、この後の投稿で分析をしています。

よろしければ、ご覧ください。