2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

思い当たらない落とし穴の話(4)

思い当たらない落とし穴の話(4)(ケース2の続きです。)

 

思い当たらない製図試験の不合格に悩む生徒さんのお話の続きです。

 

きちんと、こなされた課題に感じる「違和感」のようなもの。

 

その違和感が何だったか

(そこが不合格の原因かどうかは、また全く別です。)

家具、設備などのレイアアウトを正しいスケールで入れてもらうと見えてきました。

設備配置や家具配置のイメージがプランから欠落している感じです。

 

つまり、初期のエスキース(プランニング)をするときに。

空間の利用イメージが入っていない感じ。

 

例えば、洗面室なら、位置や広さのほかに洗面台や洗濯機が入る

台所なら、「キッチンセットはここに設置する」とかの構想

綿密に考えるわけでは無いのですが、頭の片隅には有ります。

それが、抜け落ちているような印象です

あくまでも、私の印象です。

 

とりあえず間取りをすっかり全部書いちゃってから、

つじつま合わせで、中身を入れていくかんじ。

入れにくい設備など、入る大きさの小さめのものを記入していたようです。

 

たとえるなら、

大きな住宅にアパート用のキッチンや洗面台が納まっている印象です。

「この形やサイズの設備は流通しているものには無いな」

と思うものも書かれています。

 

扉の位置ひとつで解決できる要素もありましたが、

ご本人はそこを問題視する必要を感じていないご様子です。

「入るものを書けば大丈夫と言われたので」とのことですが。

そこには落とし穴はあるかもしれません。

 

いや、これは難しい案件です