思い当たらない落とし穴の話(3)(ケース2です。)
ちょっと複雑なので2話に分けます。
他の受験講座での重なる受験失敗から、
環境を変えてみようといらした生徒さんでした。
前の受験講座で、
講師からどうして合格できないのかわからないと言われたそうです。
構造関係の仕事をしているそうです。
お話をして、ものすごくお仕事が出来るかたであることが感じられます。
図面を拝見し、いくつか課題をやっていただく・・。
なるほど、確かに、できています。
しかも、なかなか早い、
完成しないという事も、起こらなそうです。
しかしながら、少し気になることがあります。
後出しじゃんけんみたいな状態なのです。
他の講座の講師に気が付けないことが、
私にわかるなどということでは有りません。
結果が良くなかったという前提があって、
「それは何だろう」
そういう目で見てのことなので。
気になることとは・・・。
製図された後のプランに、違和感があります。
どう表現をしたらよいのか難しいのですが、
言ってみれば、生活感が見えないとでも表現すればいいでしょうか。
たしかに、プランの条件は満たしています。が。
これ、「このプランが実際に建ったら住みにくそう」というか。
なんだろうか、この違和感。
具体的に間取りの中に入ったつもりでプランを見ると・・。
なんだか、動線や設備のおさまり感、空間の使い方の考え方が違和感です。
「このスペースが無駄になって、こっちが狭くなってないかな?」
「いや、問題文には反していないですよね?」
「この洗面室、すごく使いにくそうじゃないかな?」
「この程度の建売住宅はいくらでもありますよね?」
即答で帰ってきます。
自分では検討をされているということなのだと思います。
その違和感が全ての要因とは言いません。
が、怪しい要素は追及しておきたい。
続きます。