引き続き二級建築士製図試験の図面のことを書いて行きます。
所要時間は本番の試験でこのぐらいで書きたいという目標です。
2階床伏図兼1階小屋伏せ図です。
作成所要時間の目安は40分程度です。
そもそもエスキース時に伏せ図が起こしやすいプランにしておく必要があります。
完璧を求めても40~50分では無理だと自覚して、重要要素を外さないことが必要です。
エスキースを作る段階で伏せ図のほとんどの計画を作ってしまうくらいのイメージです。
そのためのエスキースの書き方にもコツがありますよ。
根太や垂木の記入は近年求められません。
ただし火打ちは記載事項なので注意が必要です。
伏せ図には部材寸法表が付属しています。
書き込み忘れをしないように普段から記入する習慣をつけておく必要があります。
伏せ図はいちばん手ごわい印象の図面ですね。
今時、最初から書き起こすというイメージが、あまり無いです。
多くは建築の製図ソフトでベースを作ることが出来る場合が多いですから。
実際に私も毎年見本用に何枚も書きますが、何枚書いてもつらいです。
気を付けて頑張って書いても、正直拾いきれない事が多いです。
そういう図面なので、ほとんどすべての生徒さんに共通している苦手意識。
やらず嫌いというか、取り組む前の不安感が大きいです。
でも、冷静に考えて欲しいのです。
かけられる時間は30分~40分程度。
その中で、出来る大きなことを失敗しないようにすれば良いです。
「これが完璧でないと合格できない」なんてなったら、違う試験になっちゃいます。
大事な要素をしっかりと抑えられるようにしておくことがポイントです。
逆に得意だと自覚していて、構造に詳しすぎて細かく入ってしまうと。
いろいろなことが気になって時間がかかるという、別の危険があります。