2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

思い当たらない落とし穴の話(5)

思い当たらない落とし穴の話(5)

 

ケース2のことを受けてもう少し書きたくなって、しまいました。

ということで。

ケース2の続きです。

 

近年の二級建築士の設計製図試験は、

要求室の形状があまりはっきり要求されず「適宜」とされる出題があります。

 

その方式だと、問題文だけを見るとおさまり感の厳しいものが、

正解なのか不正解なのか微妙になってしまいます。

面積が不足とかだったらすぐ間違いだと言えますが

「適宜」って言われると・・。

 

近年の試験課題では、要求室を適宜とする際に

「○○席以上のダイニングテーブルを配置する」

というような、条件がつく場合があります。

おさまり感も、チェック要素になっている可能性はあります。

目に余れば、マイナス要素になるかもしれません。

 

とはいえ、明らかに「条件を満たさない」ということでは無いので

前の講座の先生もチェック外だった可能性があります。

いや、私もご指摘は、しにくいです。

 

このケースの生徒さんの場合

すごく、頭の良い方で、独自の解決方法をあみ出してきちゃった感じです。

 

そこが結果を左右する要素かどうかと、さらに断言はできません。

でも、その生徒さんがこの後に建築士として生きていくためには、

意識することが必要な要素ではないかとも思いました。