二級建築士試験とスロープの話です。
現在、二級建築士設計製図の講座資料を作成中
課題の中では、積極的にスロープの計画をおり込みます。
2級の製図課題は住宅が多いのですけれど、スロープっていう要求が結構出ます。
本当にすごく出ます。
勾配も1/15で、または1/12でと、かなり明確に指定をしてきます。
1/12でと言われて、作り方がイメージできるぐらいに理解できている必要があります。
ところで、ちょっと考えてみてください。
普段、私たちが見かける住宅の中に、
スロープが完全完備している住宅ってそんなに在りますか?
私は、実務でも たくさん住宅に関わっていますが、
宅地内にスロープのある家は、それほど多くありません。
ここは、注意が必要なところ。
スロープの計画は、普段から住宅の建築プランを作っている人でも
設計ルールを踏まえた上で何度か練習をしておかないと簡単にはできません。
特に長いスロープが要求された場合は踊り場の作り方も重要になります。
しかも、年度によっては幅や勾配はもちろん、
踊り場の条件が厳しくと与えられてしまうことも。
どこから、登り始めてどこに到着するかの動線計画も伴なります。
スロープの作成に不安がなくなるまで反復練習。
さらに現実的な計画とかけ離れない納まり感が必要です。
スロープ計画の練習は、今の受験対策の必修です。
ところで、1/12ってどれくらいの勾配か。
街で見かける、いろいろなスロープにも興味をもってみるのも必要かも。