二級建築士の製図試験の全受験者に対する合格率ってどれぐらい?
じつは、これも、公式に公表されているものです。
くどくなりますが、講師を続けて25年になりますが、
その間、受験者全体の合格率は製図試験の受験者のうちの55%前後。
「半分強」というイメージです。
この数字は、ほとんど変わっていない数字です。
少し前後はするのですが、おおよそ、このぐらいです。
これは、このことを考えると。
みんなが出来なかったら、ちょっと判定が優しくなるという傾向があり、
みんなが良くできちゃうと厳しくなる傾向があるのではないの?
と、思わされる事になります。
実際にそういう傾向が顕著に感じられた年度も記憶にあります。
試験問題がものすごく簡単な年もあって、受験生のみんなが
「簡単だった」
「時間が余っちゃった」と、声をそろえた年も
「すごく難しかった」
「完成させるのがやっとだった」
「ちょっと、間違えたところあるかも」と、訴えが多かった年も。
全体の合格率は大きく変わったりしていません。
あくまでも、技能と知識なので絶対評価のはずでないか?
と思うものなのですが、
相対要素もある可能性が見られます。
ということは・・。
簡単な問題が出たからと言って油断はできないですね。
受験講座に通う生徒さんたちの合格率は、全体よりもちろん高めです。
ただ、その皆さんも全体の数字の中にいますから、
とんでもなく高かったりは、なかなかしません。
いろいろな講座でアピールされていますよね。
じつは、過去一度だけ自分のクラスで95%以上の合格を出したことがあります。
本当に一度だけです。
運もたまたまのめぐりあわせもあります。
でもそこには、少しだけ特別な事態というか要素がありました。
その思い出話は、ひとつのネタとして受け止めるしかないのですが。
そこに、ひとつの大事なことがあったのも、事実でした。
また、そのうちの機会に書こうと思います。