ちょっとこんな話題を。
二級建築士の製図試験って毎年同じようなものなのでしょうか。
それとも結構、変化しているのでしょうか。
二級建築士製図試験、この25年の移り変わりについて書いておきたいです。
製図受験の対策講座講師という仕事に携わって25年。
それ以前のことは知らないのですけれど、ひとつ言えることがあります。
私の関わった25年だけでも、試験の姿がすごく変わって来ているという事。
要求される図面の種類も変わっていますし、出題傾向も大きく変わりました。
ですので、会社の大先輩とかの有難いアドバイス。
「俺の受験の時の経験」とかは、該当しない場合があります。
ここ、結構、注意なのです。
「伏せ図なんかめったに出ないって先輩から言われた。」とか、
勉強していたら「そんな要求図面ないはず」とか、
会社の先輩に言われたとかという生徒さんは毎年いらっしゃいます。
「こんな風にやっとけば楽勝だよ」と言われたとかも。
実は、確かに20年以上前には「こうやっとけば楽勝」的な要素があった時代も存在しました。
ですが、残念ながら、現代では、「それ」は、そうでは無くなってしまいました。
この部分は、あくまでも私の主観なのですけれど……。
耐震問題や消費者の保護、優良な建築物の必要性などがより注目されて、時代の変化の中で社会が求める建築士の姿が試験を変えたのかもしれません。
現在では、「問題を解決できる力」を求められる要素を感じずにいられないのです。
このことは、4月以降、少しづつ出題の傾向の経緯とともに書いていきたいです。