2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

独学支援プログラムの話題の続き

もう少し 独学支援プログラムの話をさせてください。

 

もちろん、

独学支援コースよりも大事なのは

教室に来てくださる生徒さん 

であることは間違いありません。

 

独学支援プログラム

「支援通信コース」

ですが、その名の通り、独学で受験をしようとするかたを

少し、応援するプログラムです。

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製図台のイラスト。自分で書きましたー!!

 

通信プログラムですから。

教室に来てくださる生徒さんにするように

手取り、足取り、細かく、解るまで

というような、教え方をすることは、なかなかできません。

 

ですが、

「ここだけは何とかしたい」

「ここさえ、教われれば、何とか」

という、お悩みを解消することはできると思うのです。

 

正直に思うのは、独学受験はかなり難しいです。

ある程度の基礎力が無いと貴重な1回のチャンスを無駄にしかねません

それでも、独学で挑む覚悟のある受験者さんを応援したいと思います。

独学支援のプログラムが決まりました。

久しぶりの更新です。

なぜならば、受験準備のシーズンが本格スタートですから。

 

すでに、関連書類は配布されています。

まもなく、願書受付。

今年は新型肺炎の影響で受付方法にも変化があるようです。

 

受験資格の審査が例年は対面口頭審査。

今年は、対面審査をせずに、書類審査になるようです。

対面審査で、審査官と喧嘩したのを思い出すなあ・・。

私が受験したころは建築はまだまだ女性があまりいなかったからね。

 

そして!!

温めてきた「独学支援プログラム」

塾長先生から、やっとOKをもらいました。

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と、いうのも今年は新型肺炎がたいへん。

 

リスクのある持病があって、教室受講を避けたい方。

家族の看病や隔離があって、通学できないかた。

勤務先から、教室などへの出席を自粛や禁止を通達されているかた。

 

通学できない事情のあるかたが。

特に2度目3度目受験のかたが困っていると思うのです。

そういうかたの、受け皿になれたらと、スタートを決めました。

試験導入要素もあり、ご予算も抑え目。

早期スタート特典プログラムを利用していただくとさらに

必ず、コストパフォーマンス良しとなるはず。

 

近日、情報公開の見込みです。

2級製図試験 独学受験も応援したい

2級建築士製図試験の独学受験も応援したい

 

年末ですので、来年度のことを少し。

 

来年度に向けて講座の準備はいつもどおりに進めるのですが。

来年度から、始めたいと思う取り組みが2つあるのです。

 

ひとつは・・。

独学受験の支援です。

正直な意見として、独学はかなりのリスクがあります。

3回しかチャンスが無い中、いい選択とは、お勧めできません。

かなりの覚悟や決心が必要です。

 

それでも、様々な事情で独学を選択する受験生さんもいらっしゃいます。

そこを少しだけ応援することできないかなー。

と思っているのですが。

 

正直、簡単な話では無くって。

単なる通信講座になっちゃったら、そこは目指すものでは無いです。

独学プラスアップみたいな良い方法無いかなと。

頑張って考えていこうと思うのです、

 

 

全く逆のもうひとつ応援したいのは、

通常の期間のトレーニングでは、

あとちょっとが厳しいと感じてしまう生徒さんへの対応

 

あと数回あれば・・!

と思ってしまうかたがいらっしゃるのも事実。

 

うちの講座で、前回が残念だった場合。

長期コースを受講いただければ年間を通して長期応援も可能ですが。

すでに、3回目の状態で7月に初来校された場合など。

あと、もう少しレッスン回数があれば・・と思うケースはあるのです。

 

あくまでも、本講座の通常の生徒さんが一番大切なのですが、

あわせて方法を模索中です。

塾長先生と相談しながらお役に立てる応援方法を企画していければと思っています。

2級建築士試験の合格発表を分析して。

2級建築士試験の合格発表を分析して。

 

新年を目前に2級建築士2次試験の合格発表がありました。

悲喜それぞれの皆様のお気持ちお察しいたします。

 

前回から話題を広げて少し技術的なお話を。

私たち講師にとって、生徒さんの結果の分析は貴重な情報になります。

 

まず、第一には改めて、大事な事なのですが・・。

様々なプランのかたが合格をしているという事。

「正解プランは、ひとつではない」

これが、確かだという事になります。

 

出来上がったプランが建築物としてどうかという事が

実務に近い形で審査されるのが近年の傾向ですが、それが再確認できました。

 

たとえば・・・。

今回の「車椅子への配慮」に関しては出題の縛りがゆるくて、

対応方法への指示が具体的ではありませんでした。

いろいろな対応策が存在し得た問題の書かれかたでした。

 

その結果・・。

対応がとれていれば、必ずしもパーフェクトなスロープでなくても合格している。

あくまでも例えばですが、そういった傾向が見えました。

 

それに対して、未完成や著しい書き込みの不足に対する判定は厳しかったようです。

やはり、完成させることが重要な試験であることは揺るぎません。

 

それともうひとつ、今回の主題のひとつである既存樹木の保存

あるいは、動線計画など。

設計の主題条件に関する項目も厳しくとられた傾向でした。

 

塾長先生と分析を進めて、より生徒さんの力になれるように準備したいと思います。

令和元年 2級建築士試験を終えて

令和元年も、残すところ5日になりました。

12月初旬には、2級建築士の合格発表がありました。

 

私が講師をしている講座にも合格の声

あるいは残念だったというお声が届いています。

 

まだ情報収集が完了していない状況ですが、

多くのかたが、お知らせを下さっています。

 

「全員に合格してほしい」と願うのですが、

そんな簡単な試験ではないです。

全体の合格率も製図だけでも半分ほどの試験

学科を含めば、合格は5人に1人です。

 

特に今回はものすごく合格率が低かったことに驚きです。

毎年の推移で50%強55%前後という数字が続いていました。

今年はなんと46.2%。

ちょっと近年では見たことない低い数字でした。

 

キビしかったのかな・・・?

 

それでも中には、本当に何度も何年も取り組まれていて。

ついに念願果たされたというご連絡も!!

講師としては、その頑張りを有難く思っています。

 

今年、無念だったかたは受験生の半分以上。

ぜひ来年もう一度というお気持ちになれればいいなと願っています。

今は、考えられないかたも少なくないと思うのです。

 

そして、ご縁があれば、そのお手伝いが出来ればうれしいです。

 

続いて、合格された方の傾向から見た試験内容に関することを

少し書かせていただきます。

2級製図試験の分析での追記(2)

2級製図試験の分析での追記(2)

 

これも、ご相談をいただいた件です。

2019年9月15日の2級製図試験内容の分析。

連載は昨日で終わったつもりでしたが、追記で書かせてください。

 

今回、ものすごく邪魔だった既存樹木。

「建物の一部が樹木の範囲にかかったら即・失格なの?」

ご心配お察しします。今回はここが気になります。

 

建物を気を付けたつもりでも軒先が範囲にかかったりしていたことに

後で気が付く場合があります。

 

細かい合格判定方法は非公開です。

でも、「即・失格ということは無い」と予想できます。

本当にあくまでも私の経験上の見解です。

 

毎年、発表する合格判定基準に「重大な不適合」という要素が挙げられます。

これが、失格に近いものと考えるのが妥当。

重大な不適合は

 

  1. 木造2階建てで無い
  2. 未完成
  3. 階段などの不整合
  4. 面積条件不適合
  5. 主要室の欠落
  6. 著しい非常識

などとなっています。

 

「その年度の特色に応じた計画」

の項目はそこには含まれていません。

なので、即・失格 とまでは言えないと思います

実際に過去の例でも、特色項目の軽微な失敗では

合格できているケースが、少しですがあります。

 

でも、重要項目であるのは間違いないので

ある程度大きな減点は覚悟が必要

 

特に一切無視して、建物本体を幹の部分に計画してしまったら・・。

かなり、厳しい状況なのだと予想できます。

軒などの先っちょが、ちょびっと当たるぐらいだったら・・・。

軽々なことは言えませんが、

一定の減点を受けて他の部分での勝負になりそう。

 

「減点は必ずあるの?軒先なら木の高さによってはあたらないのでは?」

「軒先なども出てはいけないとは言っていないのでは?」

 

という、お声もあったのですが。

「この部分には建築物を計画しない」とあるので。

軒先は、建築物の一部なので、やはり減点はあると思います。

 

また、「軒先もダメ」と明確には書いていませんが、

逆に言うとこれまでの出題で、軒が大丈夫な場合は

「軒やひさしなどは、その部分に計画しても良い」

みたいな書き方がされているので、

それが無いという状況下では軒先、ひさしも

範囲に入ってしまうと減点の対象だと思います。

 

ただ、最初に書いたように即失格では無いと思うのです。

あとは、ぶつかり程度や、そのほかの部分の計画次第。

 

ある程度、相対評価なので、そこを失敗している人が多いかどうか。

も、多少影響すると分析できます。

2級製図試験の分析での追記

2級製図試験の分析での追記

 

2019年9月15日の2級製図試験内容の分析。

連載は昨日で終わったつもりでしたが、質問をいただきまして。

 

追記で書かせていただきます。

 

「家事動線とあると、なぜ事務所の上足が確定なの?」

 

お答えを書きたくなっちゃいました。

 

設計条件の②で

「事務所部分、及び住宅部分の各要求室については夫婦が働きながら家事をしやすい配置動線となるように配慮する」

という文章が載っています。

 

これを、事務所と住宅の間の同じ床レベルで、

しかもバックヤード同士の

動線接続を求めるものと解釈しました。

 

そこに段差が在ったり、靴の履き替えがあったら、速やかな移動を妨げてしまいます。

そんな理由で下足入れ有りと合わせて上足「確定」としました。

 

ただ、それは、私の考えです。

ほかの考え方であっても設計としての説得力があれば良いと思います。

 

少し余談ではありますが・・。

講座の演習の課題で、

 

事務所上足で、従業員は夫婦のみの設定

給茶は住宅のキッチンから行う

という設定をやりました。

 

この場合、「屋内の一か所で行き来する」

の行き来の場所を玄関土間にとかにしたら?

 

靴を履き替えて下足にし、さらに履き替えて上足に戻す

などということが起こります。

段差の行き来も増えてしまいます。

それだと動線に利便があるとは言えなくなります。

これも、上足同士の接続が必要な例として演習しました。