図面の上手さは合格に関係あるか?
よく質問をいただくことのひとつです。
「図面上手く書けません!」という不安の声は多いです。
今時は実務の製図はほとんどがCADですから。
手書き図面が上手な人は少ないです。
そこで、試験の合否に上手さが関係あるかどうかですが、
おそらく直接的には関係ありません。
あまり上手とは言えない図面のかたもちゃんと合格していますし、
ものすごく上手な人も要素を満たせなければ合格していないという経験からです。
ですが、無関係でもありません。
図面は設計の意図を現場に伝える目的のもの。
それが伝わらないとなれば、当然「技能」に問題があるという事になってしまいます。
消した修正部分が書き込まれていなかったり、極端に図面が薄くて見えなかったりすれば「判別に困難をきたす」という事になってしまいます。
どこが壁か、どこが窓かわからないとなったら、合格は難しいです。
上手ではなくても良いので、
見るのに、困難が無いこと、
ちゃんと読める図面であること は必要です。
最低限の製図技術は必要という事になりますね。
もうひとつ、数字には気を付けたいです。
クセ字で6と0の判別、4と9の判別が難しいかたって結構います。
文字が上手ではなくても良いので読めることは必要です。
数字は、文字というより「記号」であり図面の要素であることを忘れずにいたいです。
また、上手とかとは別に「製図のルール」に合っていることは重要です。