2級建築士受験講座講師のブログ

二級建築士試験受験講座で製図対策の講師をやっています。

製図試験の当日が台風だった話(完結編)

製図試験の当日が台風だった話の完結編です。

 

鉄人 京浜急行のおかげで最寄り駅に到着

製図台メーカー 「MAX」のショルダーのおかげでかろうじて板を死守した私。

そこにさらなる試練が襲い掛かります。

 

25年前で今よりはちょっとスマートでしたし、もともと女子の体格です。

(今は「軽そう」じゃないけど、そこは、もういいとこです。)

持ってかれそうな製図台をあおられた私は、私本体が!!

その時、一瞬吹いた突風!!

私、本体がもう風に持っていかれてしまいます。

近くにあった街頭の柱に、しがみつきました。

 

そこから、一歩も動けません。

前にも進めない、駅にも戻れない。

 

その時!!

同じ受験道具を持ったでっかい男性が

動けなくなった私を見つけてくれて、がつっとつかんで

自分が確保していた、タクシーに押し込んでくれました。

 

まさに九死に一生

タクシーの中の記憶は一切ありません。

たぶん、お互い、ただただ、不安で無言だったイメージ。

会場に着くとそこも大混乱状態、お礼を言うのも、ままならず。

タクシー代を払おうとしましたが、「いいよ」と手を振り。

人込みに、男性は消えてしまいました。

 

もう・・神っ・・

 

その後、少しの時間遅れで試験は予定通りに開始されました。

終わって会場を出た時には台風一過の太陽が出ていました。

 

その会場ではけがをした受験者も出て救急車も来ていました。

けがをした方、大丈夫だったかな・・。

それと、神だった人、合格出来ていたらいいなあ・・。。

と、思ったものです。

 

 

今があるのは、間違いなくその人のおかげと言えます。

もう25年以上前ですけれど。

 

最後に・・その日の製図試験が台風で受験できなかった人は、予備試験を受けることが出来たらしいという噂を聞いたのはだいぶ後のことです。その真偽は不明です。